参加した子どもたちへ
今回のプロジェクトに参加したみんなに知っていてほしいことがあります。
それは、修学旅行や普通の観光旅行と違って、今回のプロジェクトは多くの人たちが協力してできた旅行ということです。
みんなは合ったこともないけれどお金を寄付してくれた人たち、このプロジェクトのために自分の時間やお金をさいて働いてくれた人たち、送り出してくれたお父さんお母さん。
みんながあってはいないけれど協力してくれた人たちは、200人以上います。
みんなが出会った人たちも同じです。
パステルアートの先生をはじめ、多くの人たちは、いい体験をしてもらいたいという気持ちで動いてくれて材料費しかもらっていません。
受け入れ家庭の方々は、食費分くらいのお金しかもらっていません。みんなを海に連れて行ってくれたり、伊江島のあちこちに連れて行ってくれたのはまったくの親切心からです。
来ていたボランティアの大学生たちも交通費を自分で払ってきていました。
交流してくれた島の子供たちも、自分の時間を割いて練習してきてくれました。つまりお金をもらう仕事としてやった訳ではなく、みんなに何かをしてあげたいという愛情で動いていたということです。
みんなの中には、受け入れてもらった家庭に不満があった人がいるかもしれませんが、でも12日間もの長い期間、食費だけで他人の子供を受け入れてくれる家はそうそうあるものだとは思いません。
そうした人たち、伊江島の受け入れ家庭を始め、このプロジェクトにかかわった人たちが、みんなに望むのは、人から親切にしてもらったらそれを広げていってほしいということです。
愛情をもらったら、その人に返すのではなく、今度はまわりの人たちに愛情をあげる側になってほしいということです。
僕は大学生のころ、沖縄の小さな島で、本当に親切にしてもらいました。だからその分を誰かに返してたくて、自分の子供が震災の日に生まれたのを機会に、ティーダキッズプロジェクトをはじめました。伊江島はまだそんな感じが残っているところです。みんなのまわりが伊江島のようになったらいいですね。
髪の毛もじゃもじゃのシンサクくんやその家族と一緒に田植えをやりました。そのうち僕らが作ったお米を食べに来てください。
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